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シングルマザーの沖縄移住は「割とおすすめ」

沖縄県知事の玉城デニーさんも母子家庭の出身です。

沖縄ではシングルマザーは決して珍しいものではありません。シングルマザーを認めてくれる雰囲気もありますし公的な支援策も充実しています。

定年退職を機に沖縄に移住して失敗した人はたくさんいますが、シングルマザーで沖縄移住をして失敗した人は意外と見かけません。

そこで、この記事では筆者が見た具体例と、沖縄移住後の暮らしや、沖縄県による支援策を紹介していきます。

筆者が見た3人のシングルマザーの事例

筆者は、沖縄移住を果たしたシングルマザーを3組知っています。

恐らく、シングルマザーが沖縄に移住するのは珍しいことではありません。沖縄はひとり親世帯に取って暮らしやすい環境が揃っているからです。

息子を連れて沖縄にやってきた体当たりママ

国際通り

沖縄で不動産会社を経営していた筆者は、ある夜、知人からの電話を受けました。知人は東京都内の居酒屋から電話しており、背景にガヤガヤとした音が聞こえていました。

彼は「居酒屋で隣に座った女性が沖縄に移住したいらしい」と伝えてきました。酔った勢いで、移住相談を引き受けたようです。

その女性はシングルマザーで、中学3年生の息子を連れて沖縄に移住することを考えていました。筆者は電話で物件探しの相談に乗り、彼女が希望するエリアで信頼できる不動産会社を紹介しました。

後に彼女は那覇市の国際通りにある有名な土産物店で働くことになり、息子さんは沖縄県立高校の受験に成功し、無事に沖縄での新生活をスタートさせました。

写真はイメージです

その後、彼女は那覇から離島に転職し、沖縄ライフを楽しんでいます。息子さんは高校を卒業してほぼ自立しており、今も彼女と連絡を取り合いながら充実した沖縄移住生活を楽しんでいます。

最初に那覇市に住んだことは、彼女の成功の第一歩だったはずです。

また、大きな土産物店を狙って就職活動したことも、賢い決断でしょう。沖縄が好きで何度も訪れていたため、観光客の好みやお土産について詳しく知っていたことが、成功の第一歩となりました。

伝統工芸の技術を磨きながら沖縄で子供を出産したシングルマザー

沖縄で伝統工芸を学び、腕を磨いていた女性がいます。彼女は遠距離恋愛の彼氏との間に子供を授かり、未婚の母になりました。

筆者が初めて会った頃、彼女は公営の住宅をうまく利用して生活していました。

沖縄の公営住宅は収入に応じて家賃が異なり、収入が高くない場合は非常に手頃な価格で住むことができます。また、沖縄では大家族が多いため、公営住宅でも広々とした間取りが一般的です。

彼女は広々とした公営住宅に暮らし、都会に住むよりもかなりゆったりと暮らしているように思えました。

娘に支えてもらって暮らす!?シンママ

なかなかの美人ママで、一時期一緒に働いていた同僚の話です。

彼女も沖縄移住組のシングルマザーで、よく北谷の美浜町などで見かけましたが、よくいえば初々しい、悪くいえば幼い感じのお母さんでした。

娘さんは非常にしっかりしていて、我々同僚に会うと「お母さんをよろしくお願いします」とものすごくていねいに頭を下げていたのが印象的ででした。

私生活でも娘さんが支えになっていたらしく、親子というより姉妹のような感じのシンママ世帯でした。

内地では何か小言をいわれそうなお母さんでしたが沖縄では特に誰かがとがめる感じでもなく、「いろんな親子関係があっていいね」という雰囲気でしたし、筆者もそう思っていました。

次章で見るように、沖縄はシングルマザー世帯にもやさしく、独特の自由な雰囲気があります。

ただし沖縄移住に向いていない人もいるので自己診断を

筆者の経験上ではありますが、沖縄移住に向いていない人は、

  1. 物事に対する好奇心がない
  2. 仕事を見つける能力がない

のどちらかに該当します。①か②のどちらかに当てはまると、結局は「沖縄移住は失敗だった」といいながら、ほぼ確実に内地に帰ってしまいます。

念のため以下の記事で、沖縄に向いていない人の特徴をチェックしてみてください。

沖縄はシングルマザーに優しく理解のある地域

沖縄には、助け合いを大切にする「ゆいまーる精神」が根付いています。さらに、離婚率が高く、多くのシングルマザーが住んでいるため、シングルマザーを支援する制度も充実しています。

そして何より、さまざまなバックグラウンドを持つ人々を受け入れる、大らかなチャンプルー文化が備わっています。

以下に、沖縄県や振興開発公社が提供する子育て支援策を詳しく見ていきましょう。

沖縄県内各市町村の子育てのしやすさや、子育て政策などについては以下の記事にまとめました。

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沖縄県のシングルマザー等の支援策

りうぼうの建物から見た沖縄県庁
沖縄県庁(向かって右)

沖縄では、沖縄県や那覇市、沖縄振興開発公社などが子育て世帯を支援するための制度を用意しています。

一人親に限らず、子育て世帯を支援する制度が整っていますが、特に一人親世帯に対してさまざまな支援策があります。

主な支援策を紹介しましょう。

沖縄県の就業支援策

沖縄県では、自立や就業に向けたさまざまな講座を提供しています。

例えば、「介護職初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」、さらに「調剤事務講座」など、手軽かつ実用的なコースが用意されています。

一人親世帯の親が、就職につながる教育訓練講座を受講する際には、受講費用の60%を支給する制度もあります。その他にも、県の相談員や弁護士による無料相談や、一人親家庭向けのヘルパー派遣など、生活を直接サポートする制度も用意されています。

経済支援策として直接給付される制度

一人親世帯に手当を支給する制度も存在します。子供が1人の場合、最高で44,140円の支給があり、2人目の子供には1万420円、3人目以降については1人につき6,250円の加算額が適用されます。

その他にも、「ひとり親家庭高校生と通学サポート実証事業」や「ひとり親家庭 認可外保育施設利用支援事業」などが行われています。

詳細は以下のリンクからご確認ください。

沖縄振興開発金融公庫の子育て支援策

沖縄振興開発金融公庫でも、一人親世帯の就労支援や非正規雇用者の処遇改善、保育サービスの利用促進など、子育て支援に必要な資金の貸付などの支援事業を実施しています。

那覇市の子育て支援策

那覇市では、子供が病気の際に預かり保育を提供する「一時預かり保育事業」や、ファミリーサポートセンターで子育てをサポートする活動など、さまざまな子育て支援事業を展開しています。

地域子育て支援センターでは、交流イベントや保育サービス、子育て相談、育児講座などが提供されています。

詳細については以下のリンクをご覧ください。

沖縄移住に際しては、あらかじめ県や市町村と相談しておき、どのような支援策が受けられるかを確認しておくのが安心です。

県や市の職員は、だいたい親切に対応してくれます。

より詳しい沖縄移住ノウハウは別記事で

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沖縄での子育てスタイルと地域とのつながり

ただし、注意したい点もあります。

沖縄では、東京都心のように「マンションの隣の人と会話さえしない」ということは考えられません。

ある程度地域社会に馴染み、自治会の活動などに参加しないと、沖縄での生活を充実させるのは難しいでしょう。

大都会のように自己のプライバシーを重視し、地域との交流を無視することはできません。

また、子供が成長するにつれて、地域社会との関わりがますます強くなっていくはずです。

小中学生になれば、何らかの形でエイサー(伝統的な踊り)などに参加したり、地元の行事に参加することが増えてきます。高校生になれば、青年会に入会し、先輩たちと共に行事の運営に携わることもあります。

このような点を受け入れられない場合、沖縄への移住は向いていないかもしれません。

逆に、「地域全体で子供を育ててもらえる」と考える方にとっては、沖縄は非常に楽しい場所になるでしょう。

沖縄移住初心者におすすめの街・子供の教育に有利な街

那覇市中心部付近
那覇市街

沖縄県は子育てしやすく、シングルマザーへの配慮もある地域ですが、離島や小さな市町村に移住すると、生活の難易度が高くなることがあります。

沖縄に移住する場合、最初に検討すべきは那覇市でしょう。

那覇市では他の市町村よりも仕事を見つけやすく、また、新たな住民を受け入れる下地があります。

豊見城市や浦添市など、那覇市に隣接する自治体も同様の条件を満たしています。

ただし、那覇市内にはモノレールが通っており、バス便しかないエリアと、生活の利便性が大きく異なるります。

那覇市内では、日常の買い物を徒歩で行える場合も多いですが、那覇市外の市町村では車が必要不可欠です。

特に、那覇市内では西側のエリア(国際通り近辺から那覇市東部にかけて)をおすすめします。この地域は家賃相場は高いものの、本土出身者にとってなじみやすいからです。

まとめ

沖縄はシングルマザーにとって理解がある県で、子育てをサポートする制度も揃っています。

一方、地域とのつながりを無視することはできません。地域に溶け込み、自治会の活動や行事に参加することが沖縄での生活の一部といえるでしょう。

子供が成長するにつれて、地域との関わりはますます深まり、おそらくお子さんは「沖縄っ子」に育っていきます。その点は了解の上で、沖縄への移住を考えてください。

移住する地域としては、那覇市がおすすめです。仕事を見つけやすく、シングルマザーにとっても生活しやすい場所だからです。

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